![]() ノンアルコールビールの市場が拡大して、チューハイ、梅酒、ワイン等でも、ノンアルコール飲料が登場しています。 日本酒や焼酎やウイスキーといった、アルコール度数の高い酒類の場合には、アルコール度が高いが故の、本来の特徴が損なわれてしまうと思われます。 ですが、挑戦者はいらっしゃいます。 米国では、ノンアルコール・ウイスキーが昨年に出ています。コチラ 昨年、震災の後の4月に発売された、鹿児島にある小正醸造さんの、ノンアルコール焼酎です。 いも焼酎テイスト飲料の、「小鶴ゼロ」(写真)です。 ノンアルコール焼酎としては、世界初です。 メーカーさんの商品紹介ページです。 ノンアルコール飲料のほとんどは、ノンアルコール・ビールです。 ノンアルコール商品の造り方ですが、幾つかの方法があるようです。 (1)普通にビールを製造し、その後でアルコールを除去する方法 昔からあるドイツのノンアルコールビール「ゲステル」等は、この方法ですがコストが高くなってしまいます。 逆浸透法とか、スピニング・コーン・コラム法とか、色々あるようです。 (2)麦汁や香料などを調合して、ビール味をつくり、その後に炭酸を注入する方法 現在、日本で製造販売されているノンアルコールビールの多くはこの方法を採用しています。コスト的には有利です。 (3)最初から、酵母によるアルコール発酵を抑える方法です。 アルコールは、糖分が酵母によって発酵して出来ますので、糖分を極力抑えるか、アルコールをつくりたがらない変わり者の酵母を見つけてきて、それで発酵させるとかの方法があります。また、途中で止めてしまうというやり方もあります。 一部の製品では、より本物のビールに近い風味を得るために、色んな製法が考えられている様です。 関東地方で販売されているホッピーは、ノンアルコール飲料の横綱みたいな存在ですが、ホンモノのアルコールと一緒になってはじめて美味しいというコンセプトです。 途中までビールの製造方法と同一で、途中からが違うということです。 途中から先の製造方法について訊いたことがありますが、「企業秘密」ということでした。 2009年に発売された「キリンフリー」は、ノンアルコールビール市場を確立させた商品です。 (2)の製法でつくられていますが、麦芽100%の麦汁を利用し、人工甘味料や合成香料を使わず、より自然な美味しさを実現したそうです。 「アサヒドライゼロ」は、麦汁をまったく使用しないという思い切った発想で、余分な甘味や雑味を抑えて、ビールらしさを再現しているそうです。 販売量の最も大きいのが、サントリー社の「オールフリー」です。 アルコール0だけでなく、カロリーや糖質も0を実現して、消費者の人気を得ています。 日本で最も早く、アルコール度1%未満という商品を出したのは、サッポロさんでした。 1969(昭和44)年に、「サッポロ・ライト」という商品を発売しています。 小瓶で、1本60円でしたが、あまり売れずに、間もなく終売となっています。 サッポロさんは、プレミアムアルコールフリーという商品を販売していますが、今度の23日に黒バージョンを出されるとのことです。 また、かなり後になってからですが、宝酒造さんが、「バービカン」を発売しています。 1986(昭和51)年に、英国のバス社と技術提携して製造販売されました。 ノンアルコール飲料の競争は、どこまで続くのでしょうか。 |
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5月8日、アサヒグループホールディングズさんは、味の素さんから、株式を100%取得し、 カルピスさんを子会社化することで合意したと、発表しました。 取得金額が約1,200億円だそうで、予想されていた金額の1,000億円を、大きく上回りました。 これまでも、アサヒさんは、ハウス食品やとカゴメとの提携によって、 「六甲の水」や「六条麦茶」等を取得してきました。 また、オーストラリア飲料市場で、販売数量シェア第3位のP&N社と、株式の売買契約を締結したり、 中国の食品&流通大手である、頂新グループと本格的な資本&業務提携に踏み切ったりしています。 アサヒさんとカルピスさんとは、2001年5月に、自動販売機の相互乗入れを開始しています。 2007年12月には、アサヒカルピスビバレッジを設立し、自販機飲料事業を統合し、協業を進めてきました。 今年1月に、アサヒさんから味の素さんに、カルピス株買収を打診したそうです。 今回の買収によって、アサヒの飲料事業の売上げは、およそ4,500億円となって、 コカ・コーラ、サントリーに次ぐ、国内第3位に浮上するとのことです。 カルピスさんは、1991年に味の素さんのグループ入りをし、 2007年には100%味の素が株をもつ子会社となっていました。 アサヒさんとしては、カルピスのブランド力もさることながら、 味の素さんのグループとして、東南アジアでの販売網を築いてきたカルピスさんを、高く評価したのだと思います。 ![]() アサヒさんを代表する飲料は、三ツ矢サイダーです。 こちらは、1909(明治42)に、「三ツ矢シャンペンサイダー」として売り出されたとのことです。 それまでにも商品としては在ったのですが、「三ツ矢サイダー」という通称で広告などを展開しはじめたのは、この年からとのことです。。 カルピスの起源は、モンゴルの放牧民が飲む馬乳酒(アイラグ)とも言われます。 カルピスさんは、馬乳酒を蒸留した、ブランデーの様なお酒も、以前には販売していました。 カルピスさんは、缶チューハイの様な商品「BarTime」の、ベース・スピリッツに使用しています。 馬乳に豊富に含まれる乳糖が、発酵分解されると同時に、乳酸菌発酵がおこります。 この乳酸菌発酵は、ヨーグルト等の発酵と同じもので出来上がった馬乳酒には、酸味があります。 乳は雑菌が入るとあっというまに腐敗してしまいますが、 乳酸菌の働きで乳酸菌発酵がなされ、出来た乳酸が、その強い酸性で、雑菌の繁殖を防ぎます。 この辺の乳酸のリクツは、日本酒なんかと同じです。 馬乳酒は、アルコールの入った、ヨーグルトのようなものに近いと言えます。 モンゴルの人は、酔うためというよりは、健康食品のように毎日これを沢山飲んでいます。 飲んではまたそこに乳を加えてかきまぜて、毎日発酵させています。 これにヒントを得て、日本で作り出されたのが、乳酸菌発酵飲料であるカルピスです。 明治時代に、元僧侶であった、三島雲海(当時25歳)さんがその存在を知りました。 その後、飲みやすくする改良を重ね、1919(大正8)年7月7日に、 乳酸菌飲料として、日本で最初に発売されたものです。 1919年と言えば、ベルサイユ講和条約発効の年ですし、 1923年9月1日に有名な関東大震災が起こっています。 100年というのは、かなりの昔です。 カルピスと言えば、麦わら帽子をかぶった子供が、首をかしげながら、ストローで飲んでいる様子を、 影絵風に描いた商標がトレードマークでした。 年配の方は、あぁアレかと、憶い出される方も多いと思われます。 パナマ帽を被った黒人男性が、ストローでグラス入りのカルピスを飲んでいる図案化イラストです。 第一次世界大戦終戦後の、ドイツで苦しむ画家を救うため、 当時社長だった三島氏が開催した、「国際懸賞ポスター展」で、 3位に入賞したドイツ人デザイナーの、 オットー・デュンケルスビューラーによる作品を使用したものとのことです。 ![]() 一般には「黒人マーク」と呼ばれるようになってお馴染みでしたが、 黒人差別につながるとの指摘を受けて、水玉が地球を廻る現行マークに変更されています。 1990(平成2)年1月のことでした。 とても有名な、宣伝のキャッチコピーに、「初恋の味、カルピス」というのがあります。 社長の三島さんの学校時代の後輩がつくってくれたのを採用したんだとか。 台湾で売られているカルピスには、「難忘清純的初戀滋味」とありました。 カルピスの甘酸っぱさを表す、発売当初から使われていた名コピーでした。 有名な水玉模様は、七夕の日が、新発売の日だったことから、 天の川の『銀河の群星』をイメージしたものだそうです。 織姫さんや彦星さんも、年1回の逢瀬の時には、カルピスを飲むのでしょうか。 カルピス・ミュージアムはこちら。 |
![]() シングルモルトスコッチウイスキーに「トマーティン」というのがあります。 輸入しているのは、国分株式会社というところです。 今年で、創業300周年ということで、記念に走らせるのが、このバスです。 トマーティンのラッピングをした2階建てバスを、全国8都市に、来月(5月)に走らせるそうです。 各都市でイベントを行い、このトマーティンバスを見た方が、 その写真を撮ってトマーティンのキャンペーンサイトに送ると、 送った方には漏れなくオリジナル壁紙が貰えるそうです。 300年続くって、大変なことです。 赤穂浪士・吉良邸討ち入りの1702(元禄15)年が創業とのことです。 富士山の噴火だの、明治維新だの日清・日露戦争だの、関東大震災だの、全部くぐってきました。 今年は、UKのイングランドで、オリンピックも開催されます。 UKの食べ物と言えば、フィッシュ&チップスです。 こんなことを書いている方もいます。 Ring-A-Ding-Dingさんのブログです。 是非、トマーティンも飲んで、来月は、トマーティンバスを見つけてみましょう。 このキャンペーン・サイトはこちらです。 トマーティンは、日本の企業が、はじめて所有した、スコッチの蒸留所です。 過去記事参照(3月19日) |
![]() 黒い色をしたビールは、時々発売されます。 最近ではこんなのが出ました。 日本で最も売れているビールの黒いヴァージョンです。 メーカーさんのHPはコチラです。 黒いビールという言い方と、黒ビールという言い方があります。 似ているけど、ちょっと違います。 黒いビール=黒ビールではありません。 ビールには、下面発酵のラガーと上面発酵のエールがあります。 ラガーにも黒いビールはあります。 エールにも黒いビールがあります。 色が黒いだけで「黒ビール」と呼んでしまうと、 「ラガー」と「エール」という、大きなビールの分類を無視してしまうことになります。 黒ビールは、もともとドイツで生まれた黒いラガービールです。 ドイツではシュバルツビア、英語圏ならブラックビアです。 日本語にすれば、そのまま黒ビールです。 一方、黒い色をしたビールの代表に、アイルランド生まれのギネス・スタウトがあります。 これはエールです。 こっちは、エールで、黒ビールとは言いません。 「スタウト」という種類のビールです。 黒い色をしたビールなら、スタウト以外にも沢山あります。 なぜなら黒い色をした麦芽を使えば、ビールは黒くなります。 ビール造りには麦芽を使います。 大麦を発芽させたものが「麦芽」で、発芽させるのは甘い状態にするためです。 大麦麦芽は、他の穀物に較べて、内部に保持している糖化酵素力が、とても強いんです。 大麦は、寒い状態をくぐらせてから、12~16℃の水に漬けてあげますと、発芽します。 発芽した麦芽は、40~45℃の空気で乾燥させ、その後温度を徐々に上げていきます。 普通は、80~85℃で、3時間程度の焙燥なのですが、もっと強く焙焦させますと、濃い色が付きます。 濃色麦芽は100~105℃で、カラメル麦芽は11~130℃で、チョコレート麦芽なら200~230℃で行います。 この間に、アミノ酸や糖から褐色の色素「メラノイジン」が生成され、独特の香気が生まれます。 麦芽は、焙燥された後、4週間ほど貯蔵されて、リポキシゲナーゼ等の酵素の活性を低下させてから使われます。 チョコレート麦芽なんかですと、糖化を通り越して焦げてしまっていますから、ビールになりません。 ビールになるのは、糖分をたっぷり含んだ、甘い麦芽を茹でて搾った麦汁です。 ですが、色のうんと濃い麦芽を、少し使うだけで、ビールの色は相当黒い色になります。 どれぐらいの割合で使うのかは、多分企業秘密で教えてはもらえないと思います。 出来上がった商品が、「黒いけどサッパリした味わい」みたいなキャッチコピーになるのは、そういうワケです。 苦かったり、渋かったり、アルコール度数が強っぽかったりするのに、 「飲んだら意外と・・・・・」というノリの部分が、こういう商品の持ち味だと思われます。 写真の商品は、米国に渡って活躍をはじめた、ダルちゃん(Dalvish)が宣伝に登場しています。 ダルちゃんのファンで、TVをあまりご覧にならない方は、アサヒビールさんのこちらで見れます。 本家スーパードライと同様、ピルスナー・タイプの、色の黒いビールです。 香りが本家とは異なるので、そこがお愉しみの部分です。 どうぞ、いっぺんお試し下さい。 皆さんは、野球は好きでしょうか。 好きでしたら、ダルちゃんはどうなのでしょうか。 昨日、『少し、好き』というキーワードの映画を観てきました。 森田芳光監督の、「僕達・急行」という、鉄色満載の映画です。 松山ケンイチと瑛太が主演でしたが、このキーワードが台詞にもなっていて、心地よい映画でした。 黒いビールは好きですか?と聞かれたら、「少し、好き」と答えることにします。 |











